子育て

子どもの才能を伸ばすための5つのポイント

 

子どもが育っていく上で、親の影響は良くも悪くもとても大きなものになります。

親の行動や考え方によって 学力面でいい結果を残したり自分の特技を伸のばせる子がいる一方で、そうではない子との差は年を重ねるにつれ大きくなっていきます。

『子どもの才能を最大限引き出すには?』
その答えを知っている、さらには実践出来ている方は少ないのではないでしょうか。

ではどんな親が子どもの才能を伸ばす力に長けているのか気になりますよね。

親が子どもにしてあげられる『才能を伸ばすためのコツ』を知ることで、子ども達の才能の開花の一歩になるはずです。

1.興味のあるものに出会わせてあげる

子ども達の知識は何も知らないゼロからのスタートです。

たくさんの初めてに出会うでしょうが、そこで大事にしていただきたいのは興味がある物事には積極的に挑戦させてあげること。

例えば、公園遊びで、まだ使ったことのない遊具で遊ぼうとしている子に
「まだやったことないから出来ないんじゃない?危ないからやめておいたら?」
と声をかければ、きっとその一言でチャレンジすることを諦める結果に。

出来るかな?と自分の可能性に興味をもち、行動することは、成功体験の積み重ねとなり、自信にもなります。
さらに、失敗したとしても『原因を考える』『違うやり方で再チャレンジする』『諦めない気持ち』など、失敗でしか得られない様々なことが学べるはずです。

また『意欲的な行動は楽しい』『チャレンジで出来ることが増える経験』によって、『行動する力』が養われます。

子どもの可能性や興味を摘み取ることなく、たくさんの物に出会わせてあげることで、得意不得意が見つかったり、苦手を好きに変える入口をみつける手助けをしてあげましょう。

初めての習い事やスポーツでも、まずは楽しめることが1番大事です。
上手くいかないことにいらだったり、口をはさんだりしすぎると子どものやる気を奪ってしまいかねません。
『好き』を増やしてあげる感覚でそばにいてあげることが大切です。

かの有名なエジソンは、「なんで?どうしてそうなるの?」と好奇心いっぱいの子どもで、火の特性が気になり納屋に火をつけてしまうほど探究心の強い子で、学校の先生も匙をなげてしまったそうです。
ですがエジソンの母は『この子の探究心は才能であり、様々なことに触れさせるべき』と考え、自ら勉強を教え、興味のある薬品などでも触れさせたそうです。

このように興味を広げ、最大限に伸ばすことでエジソンのような後世にも伝わる偉人となれるかもしれませんね。

2.挑戦する力を養う【親からの安心感】

子どもが意欲的に何かに挑戦したり、新しいことに進もうとするには、力が必要です。

その力の源となるのは親からの安心感。心理学的には、「心理的安全性」というものです。
近年では米Googleが「心理的安全性の高いチームは生産性が高い
」と研究結果を発表したことにより、日本でも話題になりました。


『組織のなかで自分の考えや気持ちを、恐れずに安心して発言できる、受け入れてもらえる環境」こそが心理的安全性の高い状態といえます。

心理的安全性の低い家庭内では、子どもだからと意見を尊重されず「言ってもどうせ怒られる」「自分の話は聞いてもらえない 」と思ってしまいます。
これでは自分の考えを持つ力が育たず、誰かの意見がないと動けない子になってしまう可能性も。

子どもだからと軽くあしらうのではなく、一人の意見として肯定し、家族というチームの一員であるという感覚を持ってみましょう。

ですが、子どもの意見の全てを受け入れ尊重することは出来ない場合も、もちろんありますよね。
そんな時には意見に共感し、子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう。


それだけでも、「受け入れてくれた」「自分の気持ちをわかってくれた」と感じれるはずです

新しいチャレンジに不安な時【声かけ】

新しいことを始めるのは大人でも勇気がいります。
大人のように様々な経験をしたうえで予測を立てながらのチャレンジでも勇気がいるんですから、経験則のない子ども達の勇気は倍必要です。

『不安な気持ちわかるよ、ママもそうだった』『最初は怖いよね、みんなそうだよ』
と共感することで
「みんなもそうだったけど頑張れたんだ」「自分だけではない」と勇気をもらえます。

ただ頑張ってやってごらんと背中を押し続けるだけではなく、不安な気持ちに理解を示してあげましょう。

3.見守る

子どもが何か頑張っている時は、なるべく親は手を出さないようにしましょう。
本当に1人では難しそうだなと感じた場合、一連の流れを全て親がやってしまうのではなく、失敗した部分だけを手伝ってあげましょう。

 

『遅いから』『こんなことも出来ないの』と親が手を出したくなる気持ちもわかります。


ですが、それでは問題解決能力が育たなくなってしまいますし、難しい問題にぶつかった時の気持ちの整理の練習もできません。


大きくなってから突然1人で色々やらせようとしても、問題に立ち向かうことに慣れていないので、投げ出したり諦めたりが多くなってしまいます。

困っていたら「なにか手伝えることある?」「どうしたらいいかな?」と声をかけ、親が全てやってしまうのではなく、一緒にどうしたら上手くいくかを考えながら手伝ってみてくださいね。

4.認めてあげる【褒める】

『あなたは天才』『頭がいいんだね』『賢い子だ』
このような褒め方で、その子自身にレッテルを貼ってしまうと、それが崩れた時『自分はダメな人間だ』と全てを否定することに繋がってしまいますし、努力することをやめてしまいます。

スタンフォード大学の子どもを対象にしたテスト結果の褒め方を変える実験では、一方は「持って生まれた能力(賢い、天才etc)」を褒め、もう一方では「努力などの課程」を褒めました。

すると「努力の課程」を褒められた子ども達は次のテストに向け努力して成績が上がっていくのに対し、「持ってうまれた能力」を褒められた子ども達は勉強をすることをやめ、成績は下がっていく傾向にあったのです。

またテストが難しくなるにつれ、「能力」を褒められた子ども達は意欲的に挑戦しようとしなくなり、褒めた言葉と反対に『自分は頭が悪いから』と自信の喪失まで見られました。

逆に、努力や行動に対して褒めたり認めることで、『自分は行動すれば出来る人間だ』と自信がつき意欲的に挑戦するようになりました。

このことから、能力を褒めると知能が下がり、努力を褒めると知能は上がる
という結果がわかります。

『褒めること』が大事なのではなく、『何を褒めるか』に視点をかえるといいかもしれませんね。

5.追い詰めない

子どもは素直で一生懸命ですから、「ママはこうなってほしい」と言葉をかけたことで追い込みすぎる場合もあります。

子ども自身がどうありたいかに耳を傾け、その方向性にあったサポートをすることが大事です。
親の思い通りにコントロールしようとするのではなく、私たち親は応援団のような立ち位置でいることが、子ども達にとってのパワーになります。

親の期待に応えようと必死になっていないか注意して見守りましょう。

最後に

なにかの分野で活躍している、才能があると言われている人は、全てに対して完璧なわけではありません。

自分の得意や好きな事を見つけ、その中の1つをひたむきに頑張ったことで成果が出ているように感じます。

みんなと横並びになろうとする風潮が強い日本ですが、自分の強みを持っている人間こそ「才能がある人」になれるはずです。

無理に苦手を克服させてようと時間をとるよりも、得意や好きを伸ばして自信に繋がるよう親がリードすることが、才能の開花への近道。お子さんの『好き』をたくさん見つけてあげてくださいね。